平成26年度 学術講演会
日 時 平成26年4月22日 13:30〜16:00
会 場 埼玉歯科技工士専門学校 4F講堂
演 題 『卒後17年目を迎えて、これまでの歩みと今後の歯科技工業界を考える』
講演者 三輪 武人 先生
  有限会社 協和デンタル・ラボラトリー

 

 2014年4月20日(日)、埼玉歯科技工士専門学校4階講堂にて学術講演会が開催されました。今回は講師に同校卒業生の三輪武人先生をお招きし、「卒後17年目を迎えてこれまでの歩みと今後の歯科技工業界を考える」をテーマに講演していただきました。

  三輪先生の勤務されている協和デンタルラボラトリーでは「適合」「咬合」「コンタクト」3つに力を入れており、補綴物を作る上でこれらがどれだけ大切で重要なことだと改めて実感しました。

  また、三輪先生は、色々な補綴物の種類や、製作方法にあたっての注意点など臨床に出なければわからないことをわかりやすく教えてくださいました。

  中でも印象に残ったのは石膏の膨張によって適切なコンタクトが分かりづらくなってしまうということでした。このような時にどのように対処したら良いかもわかりやすく教えていただきました。

  次に、審美についてもお話ししていただきました。補綴物を作る上で注意する点は自分が想像していたよりかなり多く、驚くと同時に明日の実習から早速注意しながら製作をしようと思いました。他にも、コミュニケーションシートを使い、患者さんとの意思疎通がしっかりできていないと良い補綴物は製作できないとおっしゃっていました。

  数年の間に、歯科業界ではジルコニアを初めとする新しい材料や、CAD/CAM、X線CTなどの新しい機械が登場してきており、それらの性質、使用方法なども説明していただきました。今では、CAD/CAMで模型製作ができたり、一度に何十個のクラウンを作ることのできる機械があったりなど、どんどん機械でできることが増えてきていると感じました。個々の患者さんに対してオーダーメイドの製作物は歯科技工士の手作業によるものだけだと思っていた僕は少し不安も感じましたが、三輪先生はこれらの機械を使うためにはしっかりとした歯科技工の知識と技術が必要になってくるとおっしゃっていました。

 やはり知識と経験を持った歯科技工士が機械を扱い製作することで時間やコストの短縮など効率よく歯科技工が出来るのだと安心しました。

  目覚しい進歩を遂げる歯科技工界でそれらに対応するには、横や縦のつながりや関係を広く持ち、情報を集めることが大切だとおっしゃっていました。僕も積極的に講演会などに参加し、自分なりに情報を集めて行きたいです。

  質疑応答では、専門的なことから就職してからの不安など様々な質問に答えていただきました。特に印象に残ったのは、今までの製作法を学んできた新人社員は、新しい製作法を使って製作した方が良いかという質問でした。この質問に対して三輪先生も悩んでおられ、これから決めていかなければいけないとおっしゃられていました。

 今回の学術講演会は、僕だけではなく学生みんなの技術や知識修得、進路を考える刺激になりました。最後になりますが、講演をしていただきました三輪先生、そして会員だけでなく準会員である僕たちにも貴重な時間をつくっていただきました校友会役員の方々、本当にありがとうございました。

Report by 島村 恵市 (37期)

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